第十回公演『はにわのにわはわにのにわ』
―――はにわのにわには、わにがいた。
「はにわのにわには、わにがいた」
ここは令和の古墳跡地。
不真面目なバイトたちに業を煮やす教授・丹羽は、
1500年前の日本に思いを馳せる。
──一方、その1500年前。
有力豪族である和珥氏の娘・ワネメは、
ふとしたきっかけで古墳から転落。落下死してしまう。
しかし、彼女は死ぬに死ねずに目を覚ます。
そこは──古墳時代から百年後の、飛鳥板蓋宮だった。
彼女は何度も死に、何度も生まれ変わって輪廻の謎を追う。
古墳、飛鳥、平安、鎌倉、戦国、江戸、明治、昭和、平成、令和。
はてしない過去と未来を描く、劇団さいおうば最大規模の時代劇。
第十回公演。劇団さいおうばは、記念すべきその節目を『アキスなヨシオ』以来のインディペンデントシアターOjiで迎えることとなった。ターリーズ・小林未和さんによるフライヤーや、Mavolatory・高瀬悠さんによる宣伝美術など、外部劇団へのプラン委託が増えたのもこの公演の特徴である。なお、今回衣装・小道具を一手に担ったのは、矢下柚季一人。劇中に登場する洒落た馬の埴輪は、彼女が一から「捏ね、形を作り、焼き、色を塗った」そうである。彼女はおそらく、古墳時代からのタイムトラベラーではないかと主宰はにらんでいる。
加藤碧
菅野茜
艦尾恵二(息切れカメレオン)
千田結莉奈
野村眞之介(萬狂言)
三浦那由多(劇団さいおうば)
宮野雄太
石田由衣(劇団さいおうば)
江州翔太
土田一人(劇団さいおうば)・金子レイチェル奈々
横山奏・高瀬悠・平川大翔
馬詰洋史・小林アスマ
木室七重・丸山文也・奥津力哉・三浦那由多
土田一人・小林美和(ターリーズ)
矢下柚季
土田一人・松本しゅりか・三浦更紗
野口みさき・富田百香
三浦那由多
木室七重
土田一人・寺腰玄・田口太陽・石田由衣・三浦那由多
劇団活劇工房